2012-04-03から1日間の記事一覧

バルガス=リョサ『小犬たち/ボスたち』:あぶなげない中短編集。社会問題に拘泥せず、着想の展開と書くこと自体の喜びで書かれている。

小犬たち・ボスたち (1978年) (ラテンアメリカ文学叢書〈7〉)作者:M.バルガス=リョサAmazon なんだかツイッターを見ていると、今日はバルガスリョサの誕生日なの?(追記:ちがった。先月末じゃん!) 記念でもう一冊。バルガス=ジョサ唯一の短編集(いまで…

カプシチンスキー『皇帝ハイレ・セラシエ』:淡々とした側近の談話で紡がれる皇帝の晩年。おもしろさは太鼓判だが時代背景とその後の歴史は予習必須。

皇帝ハイレ・セラシエ―エチオピア帝国最後の日々作者: リシャルト・カプシチンスキー,山田一廣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1986/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 84回この商品を含むブログを見るうーん。実におもしろいんだが……これは発刊当時…

バルガス=リョサ『継母礼賛』:雰囲気の盛り上げかたは見事。計算高さも鼻につかないし、短かくてホッとする。

継母礼讃 (モダン・ノヴェラ)作者: M.バルガス・リョサ,西村英一郎出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1990/08メディア: 単行本 クリック: 54回この商品を含むブログ (9件) を見るこれをアマゾンで検索すると、関連書のところに継母もののエロ小説やらDVDやら…

バルガス=ジョサ『ラ・カテドラルでの対話』:うー、長くて単調。

世界の文学〈30〉バルガス=ジョサ - ラ・カテドラルでの対話(1979年)作者: バルガス=ジョサ,桑名一博出版社/メーカー: 集英社発売日: 1979/01メディア: ? クリック: 16回この商品を含むブログ (2件) を見るこれもずいぶん長いこと本棚にあった本。話は、ペル…