サックスのミレニアムビレッジと、イースタリーの批判

しばらく前にイースタリーが、サックスの肝いりで始まったミレニアムビレッジの批判をやっとうたんよ。

ウィリアム・イースタリー「援助議論の終焉―ジェフリーサックスによるミレニアム村の失敗―」 (道草)

まあサックスとイースタリーのケンカはいつもながらのことだけど、これについて、ずいぶん前にエコノミストの記事を訳したことがあったのを思い出した。

アフリカを貧困から救うすばらしき7箇条。(2006)

うーん、やっぱうまくいかんかったのねー。この翻訳の最後につけたぼくのコメント、結構あたっちゃってるのねー。もうちょっとうまく行くところもあるんじゃないかと思っていたけど。この医療の成功とか、もうちょっと細かく知りたいところだけど。でもこういうアフリカの僻地の村とかいうのより、少し工業が出てきてるあたり、タンザニアとかケニアとかエチオピアあたりの改善とかするとまだいいんじゃないかと言う気はする。

ついでながら、このイースタリーを訳した「道草」と、そこからある意味で派生した(んでしょ? ぼくは実は来歴をよく知らない)経済学101は立派なサイトで目のつけどころのいい記事や論文を拾ってくるし、後者はちゃんと権利関係もクリアしてるそうだし、ぼくみたいなインチキな道楽とはちがうちゃんとしたチームでやっているので、とても立派ですごい。ブックマークしてRSS入れとくといいよ……って最近RSSするんだっけ。いまだにRDFとかよくわからない。




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