
- 作者: 伊藤滋,奥野正寛,大西隆,花崎正晴
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 単行本
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50人(数えてないけどそう書いてある)の学識者による提言集。本全体が350ページほどなので、一人平均7ページ。みんなお題目書くだけで終わっていて、しかも震災に便乗してTPP反対とか文明見直せとかピークロードプライシングとか会計屋をもっと重視しろとか、全然本質的とは思えない勝手な持論を並べた人多数。大西先生や伊藤先生が入ってるので、広域計画の図面の一枚くらいはあるだろうと思ったのにそれもなく、全体の見通しや提案間の優先度、粒度に対する配慮もなし。
がっかりした。
中にはいいこと言ってる人もいる。伊藤滋は、一人で20ページ書いていて、さすがに中身もあるしビジョンも明解。藤本隆宏も20ページくらい。これもきちんとしている。あと、増税バカがいない(と思う。全員の細かく読んだわけじゃない)のは立派。ホント、最近は復興というととにかく増税という連中ばっかで辟易してるもんで。でも、2-3ページほどしか書いてない人のは、たぶん全部いらない。震災直後ならこれでもいいが、4か月後に出す本じゃない。

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