
- 作者: クリストファー・ムーア,青木純子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/03/11
- メディア: 文庫
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スラップスティックコメディはまったく嫌いじゃないし、ご都合主義的に話が進むのも、ちゃんと狙いがあるなら文句なし。ただこれはなあ。ちょっと無理がありすぎではないの? カーゴカルトを利用したある違法取引の陰謀は結構(ちなみに、金にあかせたあくどい商売の相手として出てくるのが日本というのは時代だなあ、とは思う。いまなら中国になっていただろう)。でも最後で747盗んだりとか米軍相手にはったりですませたりとか、最後に知り合いが全部しりぬぐいしてくれましたとか、話つくるのに無理の極端なしわよせがあちこちに出てきて、「それはネーよ」というのにだんだん疲れてくる。ホンジュラスのビーチなんて、そんなに安くないぞー。
ちなみに現題は Island of the Sequined Love Nun とかいうんだけど、これってスカイプリーステス様のこと? 尼さんではないんだけど……このタイトルで、もっとエロい話を期待していたんだが、そっち方面もあまりなし。期待はずれ。

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