新年プロジェクト2018: The Economy

あけおめ(死語)。昨年は本当にろくでもない仕事が振ってきて、あまりのストレスで体重は一時5キロも減り (残念ながらその後リバウンド)、しかもそれが期間延長というトホホなことになって、秋に終わるはずが年内いっぱいかかり、ギリギリのところで何とか終えて、年末年始はほぼ脱力状態。おかげで去年はMake系のおもちゃもいじれなかったけれど、正月休みにそれをやるだけの気力もなくて、いやはやもう歳ですなー、なんか威勢のいいことをやるのも疲れたぜ〜〜

と思っていたところで読んだこんな話。

econ101.jp

ほうほう、経済学の新しい枠組みね。

さて、ぼくは「従来の経済学ダメー」「新しい経済学だぜー」といった話にはあまりいい印象を持っていない。基本、学問ってある程度は単純化による理解なので、すべて入ってないというだけで批判したことにはならないと思う。ここに挙がっている表を見ても、わかってて単純化した部分について「単純化したー、よくない」と言っているように見えるし、その対案として出ているものは、変数を増やして結局なんでもありの両論併記に堕するだけなんじゃないか、という気もしないでもない。特にここで言っているような初学者向けの話となればね。

が、参加している人たちを見ると、もちろんそんなアンポンタンな人々ではないし、それなりの考えもあるし、風呂敷を広げても初学者向けの見通しをつけられるようなアレはあるんだろう……と思っていたら、すでにその発想で教科書まで作っちまった、と。ほほう。ではお手並み拝見しようじゃありませんか。不均衡と不完全情報と制度とプリンシパル=エージェントと、ついでに格差と環境問題までぶちこんだ、初学者向け教科書ってどこまでできるの?

ということで、その教科書を読むだけではつまんないので、訳しはじめましたわよ。

genpaku.org

このオリジナルのサイト&紙の教科書づくりの制作プロセスもおもしろくてMarkdown記法でテキスト書いて、それをパーサーで処理して html と pdf と、モバイル用のサイトさえ一気に作っているとか。本当は、そこまでやりたくてJekyll もインストールしたんだけれど、考えて見ればオリジナルのMarkdownのソースがあるわけではないので、うまく再現できるかどうかもわからない。ということで wget で元のサイトのhtml をダウンロードして、それをそのまま翻訳するという手に出ているけれど、各種スクリプトもうまく機能するし、日本語にしても変な挙動になる気配はないのでなかなか。

分厚そうな教科書丸ごと一冊なので、まあ半年くらいはかかりそう。あるいは途中で放置される数多くのプロジェクトの1つになるかも(放置されているものも、すべて細々と続いてはいるのですからね)。それは仕上げをごろうじろ。

あと、協力したいという人がいれば大歓迎。たぶん章ごとの分担になるのかな。もっと細かい部分でも可。当然ながら、ただ働き。また変な権利主張なしね。勝手に直されても文句言わないってことで。でもこの教科書、まだ日本語訳の話はないそうで、そんな話が出てくれば何か不労所得に通じるかも……


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 山形浩生の「経済のトリセツ」 by 山形浩生 Hiroo Yamagata is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.