ポランニー『ダホメ王国と奴隷貿易』全訳終わった

Executive Summary

 タイトル通り、ポランニー『ダホメ王国奴隷貿易』の全訳がおわりました。


先日、半分まで終わったポランニー『ダホメ王国奴隷貿易

cruel.hatenablog.com

全部終わった。

カール・ポランニー『ダホメ王国と奴隷貿易』(全訳、pdf 4.8MB)

まあ、こうさ、訳してもさ、どうせだれも読みはしないんだよね。「スゲー」とか「感謝」とかコメントはつくんだけどさ。まあ君たちのためにやってるわけじゃないのでいいんだけど、ときどききょむかんはあるよな。でも、おもしろいよ。

書き方は下手クソで、おんなじ事何回も言っててアレだ。もう少し長生きしていればきちんと手直しできたのかも、でもなかなかおもしろいし、しょせんこの仕組みが一過性ではあったことは、ポランニーも認識しているんだね。現代世界でこんな仕組みが成り立たないのは、彼も知っている。その一方で彼は市場経済がそんなに好きではないのも伝わってきて、そこらへんのアンビバレントな感じは非常に楽しいし、いろんな意味で現代的。もちろん、中身は実に楽しい。決まった交換レートで、物と物の交換が基本で、そのために商品詰め合わせを作って、それを奴隷と交換したとか、ひょえーという感じ。

一切読み返していないので、まちがいはあるはず。またいくつか、調べてもわからない用語とかあった。old sheetって何だろう? 誤字脱字とか、お気づきの点とかあればご一報くだされ。解説は途中まで書いたが、残りは気が向けば書くかも。

追記:

グチくさくなってしまった。この本の中身について考えたことなどは、この次のエントリをご覧あれ。

cruel.hatenablog.com