フレクスナー『役立たずな知識の有用性』

コンピュータの基礎を作った高等研究所のとりまとめ役だったフレクスナーが書いた論文。上の「チューリングの大聖堂」で少し出てきて、おもしろそうだったので探して訳してみた。ちなみに、チューリングの大聖堂もなかなかおもしろいよ。コンピュータの歴史とかに関心ある人は特に。

内容的には、有用性なんか気にしないで、好奇心のままに追求したほうが有用性につながるし、さらにそれでも、それによって役立たずな好奇心を正当化するべきではなく、役立たずな好奇心の追求こそが人類の魂の自由のあらわれであり、それはそれ自体として何ら正当化を必要としない、という高らかな宣言。

しかも、研究所は建物じゃない、という話とか、おもしろいねー。そしてそれが天下のプリンストン高等研究所となると……

フレクスナー『役立たずな知識の有用性』 (1939) pdf, 54kB

原文

古い文なので、そういう冗長性はある。

追記:texソースも置いとくので、直しを見つけた人は直して送ってくれると幸甚〜。



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