2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

サロー他『飢える大陸アフリカ』:アフリカ農業の発展方策をまじめに考えた、ものすごくまともでよい本。

飢える大陸アフリカ―先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災作者: ロジャーサロー,スコットキルマン,Roger Thurow,Scott Kilman,岩永勝出版社/メーカー: 悠書館発売日: 2011/10メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 711回この商品を含むブログ (5件) を見…

ジョブス伝。うーん、ひたすらやなやつ、

スティーブ・ジョブズ I作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/25メディア: ハードカバー購入: 58人 クリック: 5,321回この商品を含むブログ (352件) を見るどうしようかなあ、これ。冒頭に、かれが養子だったこ…

ペインター『白人の歴史』:黒人は白人のねつ造である、という話だがあまり説得力なし。

白人の歴史作者: ネル・アーヴィンペインター,Nell Irvin Painter,越智道雄出版社/メーカー: 東洋書林発売日: 2011/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (5件) を見る白人がこれまでどんなふうに人種差別をしてきたか、黒人とか…

栗岩『モリで一突き』:楽しげですばらしい青春記。

モリでひと突き作者: 栗岩 薫出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2011/09/23メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 238回この商品を含むブログ (1件) を見る趣味でモリ突き式の魚取りにはまり、それが講じて魚の研究者になった著者の、モリ漁一代記(の発端…

リオタール『言説、形象』:で、結局なんなの? 無意味な本。

言説、形象(ディスクール、フィギュール) (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャン=フランソワ・リオタール,合田正人,三浦直希出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2011/09/21メディア: 単行本 クリック: 112回この商品を含むブログ (10件) を見るいやあ、…

今福『薄墨色の文法』:思わせぶりな修辞の本。

薄墨色の文法――物質言語の修辞学作者: 今福龍太出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (4件) を見る今福の文はすべてそうだけれど、オリエンタリズム的なエキゾチズムを、青少年を堕落…

西部邁『ケインズ』:安易な人物像や哲学談義に流れ、経済学者としての評価から逃げた本

ケインズ作者: 西部邁出版社/メーカー: イプシロン出版企画発売日: 2005/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 69回この商品を含むブログ (12件) を見るケインズ (1983年) (20世紀思想家文庫〈7〉)作者: 西部邁出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1983/04メ…

わけもわからず:ナサーの経済学史は、「学」のないただの経済学者評伝である

Grand Pursuit: The Story of Economic Genius作者:Nasar, Sylvia発売日: 2011/09/13メディア: ハードカバーWorking in the Dark (The New Republic, 2011.09.30) ロバート・ソローによるシルヴィア・ナサー「The Grand Pursuit (大いなる探求)」書評、翻訳 …

金本位制廃止を喜ぶケインズ@Youtube

発言内容 過去10年においては、実にしばしば、私は悪い未来を予言しなくてはなりませんでした。しかし今日、私たちから大きな重荷が取り除かれました。大きな緊張が緩和されたのです。為替レートが下がりすぎる危険はありません。生活の費用が深刻に上昇する…

ケインズを語るクルーグマン@Youtube

Paul Krugman - Keynes' General Theory of Employment, Interes プリンストン大学のポール・クルーグマンです。ケインズについて、いやケインズの序文を書くというので、ぼくは文字通り欣喜雀躍でした。ぼく自身もケインズが現代世界にもたらしたようなもの…

松岡正剛のケインズ評はかなーりデタラメ度お高め。

他の人が何かおもしろいことを言っているかと思って、ウェブでケインズ関係の記述をあれこれ見ているけれど、ろくなものがなくてがっかり。むろんウェブ上でのケインズ関連の発言は、聞きかじりの人がだれかの請け売りやイメージだけで恥知らずなこと言って…