2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

フランク「アンネの日記」:やはりモノにはそれに適した年齢があると思う。

アンネの日記 増補新訂版作者: アンネフランク,深町真理子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/04/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (34件) を見る言わずと知れたアンネの日記。こないだアムステルダムに行ったとき、いつ…

シュライバー『失われた私』:インチキだと知って読むと、読むにたえないシロモノではある。

失われた私 (ハヤカワ文庫 NF (35))作者: フローラ・リータ・シュライバー,巻正平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 110回この商品を含むブログ (6件) を見る有名な、16の人格が同居していたと称するシビルの治療…

森嶋通夫『ケインズの経済学』:読み始めたばっかりだが、引っかかるなあ。

森嶋通夫著作集〈10〉ケインズの経済学作者: 森嶋通夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/03/26メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログを見るケインズ関係のお勉強で森嶋通夫だけれど、「無資源国の経済学」ってこれのことなのか! でも、…

後藤『決着! 恐竜絶滅論争』:ふーん、結局隕石ってことですか。

決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー)作者: 後藤和久出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 19人 クリック: 245回この商品を含むブログ (14件) を見る昔、金子隆一『大絶滅!』を読んで、隕石説は結構劣…

日本の優位性がホスピタリティ産業、ですって? ご冗談を。

こんな文を観て、経団連についてのグチはわからんでもないながら、その後の提案にがっかり。 製造業の代替産業として、ちきりんが一番可能性があると思っているのは「ホスピタリティ産業」です。高いサービスレベル、正確なオペレーション、気持ちの良い対応…

自然エネルギーが安くなったら:温暖化で結集した環境運動崩壊への序曲

山形浩生 クルーグマンがこんな記事を書いている。要するに、太陽電池のコストがかなり下がってきて、石油や石炭と張り合えるようになってきた、という話。だからもう変な化石燃料発掘はしなくていいかもしれない、とのこと。さてぼくはこれに70パーセント賛…

幸福の遺伝子、または喜びの伝達物質

The genetics of happiness, transporter of delight, The Economist, 2011/10/15 人の個性は白紙であり、経験だけででそれが決まるという発想は、二十世紀後半のほとんどの期間で主流となっていた。だが過去二十年ほどで、その発想は否定されつつある。一卵…

加納喜光『常用漢字コアイメージ辞典』:古代人はこう考えてた、とか見てきたような書き方をしているが、ホントですかあ?

常用漢字コアイメージ辞典作者: 加納喜光出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/10/22メディア: 単行本 クリック: 43回この商品を含むブログ (1件) を見る漢字にはその根本的な意味があって、それが古代人の思考をそのまま反映させたものであり、それが…

吉沢『芸術は社会を変えるか?』:自発的な参加型芸術の意義を説きつつお上にお金を出してほしがる矛盾に自覚的でない弱い本。

芸術は社会を変えるか?: 文化生産の社会学からの接近 (青弓社ライブラリー)作者: 吉澤弥生出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2011/10/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 144回この商品を含むブログ (6件) を見るえらい先生のお作をみんながありがたく鑑…

ジョブス(下):最近の話ばかりで、どれも知ってます。

スティーブ・ジョブズ II作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/02メディア: ハードカバー購入: 68人 クリック: 1,873回この商品を含むブログ (239件) を見るはい下巻。で、下巻はジョブズがアップルに戻ってく…