チューリングの大聖堂: コンピュータの創造とデジタル世界の到来
- 作者: ジョージ・ダイソン,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 単行本
- クリック: 161回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
コンピュータの基礎を作った高等研究所のとりまとめ役だったフレクスナーが書いた論文。上の「チューリングの大聖堂」で少し出てきて、おもしろそうだったので探して訳してみた。ちなみに、チューリングの大聖堂もなかなかおもしろいよ。コンピュータの歴史とかに関心ある人は特に。
内容的には、有用性なんか気にしないで、好奇心のままに追求したほうが有用性につながるし、さらにそれでも、それによって役立たずな好奇心を正当化するべきではなく、役立たずな好奇心の追求こそが人類の魂の自由のあらわれであり、それはそれ自体として何ら正当化を必要としない、という高らかな宣言。
しかも、研究所は建物じゃない、という話とか、おもしろいねー。そしてそれが天下のプリンストン高等研究所となると……
フレクスナー『役立たずな知識の有用性』 (1939) pdf, 54kB
(原文)
古い文なので、そういう冗長性はある。
追記:texソースも置いとくので、直しを見つけた人は直して送ってくれると幸甚〜。
山形浩生の「経済のトリセツ」 by 山形浩生 Hiroo Yamagata is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.