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ピケティ『21世紀の資本』サポートサイト完成

21世紀の資本

21世紀の資本

1. サポートサイト公開


これまでベータ版で公開していたピケティ『21世紀の資本』のサポートサイト、奴隷たちの献身的な働きにより本日正式に公開。専門補遺のページもすべて邦訳に対応しております。以下は以前のリリース繰り返し:

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ピケティ『21世紀の資本』は、使用データやエクセルファイルを全部ウェブのサポートサイトで公開し、本に載らなかった詳細なデータ表やグラフ、各種データの説明などはそちらに載せてある。そして専門補遺でも計算の説明の相当部分は「Excelのセルの計算式を見るように」という説明になっている。

つまり、本としてはこのサイトの中身もセットで一通り訳さないと、完全な翻訳にはならないわけだ。

ということで、サポートサイトを以下にほぼ完全に翻訳した。

ピケティ『21世紀の資本』サポートサイト http://cruel.org/books/capital21c/

オリジナルのサイトとほぼ同じ内容および構成。だれが使うんだかわからない xps ファイルも、頑張って作りましたわよ! (ちなみに、実際に使った人がいたら是非ともご一報を。少しは苦労が報われたと思いたいので)。先日訳したスライドも、もちろんリンクに含まれている。図表、データファイルはほぼ完全に日本語化。表頭、表側やグラフの見出し、ラベルその他はすべて訳しておいた。もちろんファイル内部の数式等には一切さわっていない。ただし Excel ファイルの中で、作業用の領域などについては訳していない。

(グラフのコメントを x軸のラベルにぶちこむのは、ぼくは通常推奨しないやり方だけれど、それもオリジナル通りで変えていない。)

まだオンライン専門補遺が仕掛かり。また、目次や本のカバーなどは、いずれアップできると思う。まだ校正中なので。グラフや表のタイトルその他も、今後変更の可能性はあるので、そのおつもりで。

オリジナルとの構成でちがうのは、ご覧のとおり英語版へのリンクを並置しておいたこと、また日本語表示に対応して css を変えたのと(読みやすいようにフォントを大きく行間を空けた)、図表一覧や補遺一覧が英仏版では pdf になっているのを、こちらではアクセス性を重視して html にしたこと。さらに、英仏サイトでは最後あたりでディレクトリの中身を直接表示する部分があるが、当方のサーバーはセキュリティ設定のため、ディレクトリの内容表示をさせないので、ほぼ同等の index.html を作成しておいてある。一般の使用法では、差は生じないはず。

何かご覧になって、訳し漏れや明らかなまちがい、不具合などがあればご一報を。一部グラフのpdfなどでは、MS Excel の変な動きでコメントが pdf にしてみると消えていたりするところがあった。気がついた範囲では直したが、見落としがあればご一報を(修正版を送っていただけるとなおありがたい)。

2. Excel表のミスなど

現在、奇特な方がエクセル形式のファイルをすべて LibreOffice 形式に変換するという大作業をやってくれている。データファイルは互換性があっても、グラフとかはかなり崩れるので全部作り直しているとのこと。お疲れ様です。

この中で、一部エクセルの英訳ミスも見つかっている。補遺表TS4.5の英語版の翻訳が、国民資本と民間資本で表頭が入れ替わっていたとのこと。フランス語版はもともと正しく、英語版も現在は修正されたので、日本語もなおしている。以前にダウンロードした方は、第4章のExcelだけ再取得してくだし。

なお、これはラインハート=ロゴフとはちがって、議論の結論を左右するような大きなミスではない。補遺の表頭が入れ替わっただけで、グラフは正しいので本にも影響しない。

ちょっと原著サポートページの訳とは別に、誤植なども含めて日本版のサポートページも作らなければならないなあ。でもいろんなサポートサイトが散在するのもいやだし、少し対応を考えよう。




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