
- 作者: 宮田律
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2011/06/16
- メディア: 単行本
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イラン革命防衛隊は、イスラム親衛隊みたいな武装組織で、民兵団の指揮をしてスパイ活動や経済活動にも手を染め、そのOBたちがいまやイランの政治中枢にも入り込んでおり、対外工作活動なんかもあれこれやっていて、同時に当然ながら国内の民主化弾圧も積極的にやっていて、いまやイランの先行きを左右する一大組織となり、テロとのつながりで世界にとっても脅威となりつつある、という本。歴史的経緯と現状整理としては勉強になります。ときどきジェーンズのインテリジェンスレビューやテロ&セキュリティの記事に出てきたけど全貌はよく知らなかったし。でもそれでおしまいなのが残念。なんだかんだで、今後も注視したい、というだけだから。ジェーンズのリスクアセスくらいの将来分析がほしいなあ。でも必要な人は読むんじゃないですか? 悪い本ではないが特に書評する必要は感じなかった。

山形浩生の「経済のトリセツ」 by 山形浩生 Hiroo Yamagata is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.