いろいろ。

献本される本は本当にピンキリであれやこれや。でもここ数日、ピン本が集中的にやってきているので紹介。いずれも、どこかで追って沙汰があるであろうぞ。

経済大陸アフリカ (中公新書)

経済大陸アフリカ (中公新書)

これは見た瞬間に買いでしょう。もらうまで気がつかなかった不明を恥じる。中国の話もBOPの話も資源の話も……中身は読んでないが、ポイントの抑え方だけでわかってるのがよくわかる本。勉強させていただきます。

ついでに、これはもらった本じゃなくて買ったけど

中国の対外援助

中国の対外援助

中国のやってる援助はよくわからない。協調援助してくれなくて、他の援助機関と話もしないし条件秘密だったりでどうなっているのか不明すぎ。ついでに、他の機関が案件発掘してまとめてお膳立てして、最後の環境アセスとか住民移転でもめているときにやってきてそれを横からかっさらう、なんてことがやたらにあって結構みんな頭にきてる。そこらへん、どこまで迫れているかが楽しみ。

ルールに従う―社会科学の規範理論序説 (叢書《制度を考える》)

ルールに従う―社会科学の規範理論序説 (叢書《制度を考える》)

ヒース、きました。合理性の根拠なんてところにさかのぼり、進化論や脳科学まで持ち出しつつ、安易な還元論には与せず。ぶあつーい。でもおもしろそう。

なめらかな社会とその敵

なめらかな社会とその敵

こっちはちょっと生物学とのアナロジー安易すぎとか思う部分はあるにしても、いろいろおもしろい発想を実験していてなかなかおもしろい。ヒースと対決させると楽しいと思う。

アサイラム・ピース

アサイラム・ピース

カヴァン、来ました。マイブラ新作よりは劣るがそれに類似した驚き。サンリオSF文庫での予告からはや数十年。我慢できず原著で読んだけれど、また読む。かつてNW−SFに訳載された部分は自炊済み。「頭の中の機械」を突然読んだときにはびっくり。


それと……これはマジすか????! 本屋のすっごくアレでアレな本の棚に並んでいるのでどうしようかと思ったんだけど。

ニコラ・テスラ 秘密の告白  世界システム=私の履歴書 フリーエネルギー=真空中の宇宙

ニコラ・テスラ 秘密の告白 世界システム=私の履歴書 フリーエネルギー=真空中の宇宙

買ったけど……うーん。

ちょっといろいろ読むのがしこっているのは、こいつのせい:

未来の考古学 第一部 ユートピアという名の欲望

未来の考古学 第一部 ユートピアという名の欲望

二巻を読むまえにまず一巻から、と思って手にとったが……なげーよ。くどいよ。うるせーよ。もっと刈り込めよ。編集者もっと仕事しろよ、という感じ。この一巻の内容なんて、100ページでまとめるべき代物だと思う。ここ数日の笠井潔をめぐる評に見られるいらだちの三分の一くらいはこの本読んで苛立っていたせいもあるかも。二巻にとりかかる気がなくなった……けど、しばらくしたらまあ、流し読みくらいは……

未来の考古学 第二巻――思想の達しうる限り

未来の考古学 第二巻――思想の達しうる限り



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山形浩生の「経済のトリセツ」 by 山形浩生 Hiroo Yamagata is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.