断捨離の途中で、いまやウクライナ侵攻の話題で大活躍しているポール・ポースト『戦争の経済学』の解説で使った、日清戦争と日露戦争の収支報告書が出てきました。
パブリックドメインだし、ぼく一人が持っていてもしょうがないので公開。ご活用ください。
Expenditures of the Sino-Japanese War (1922)
Expenditures of the Russo-Japanese War (1923)
どちらも、実にしっかり書けているし、英語も見事だなあ。このシリーズで出ているらしい他のやつもおもしろそう。
これを書いたオノ・ギイチとかオガワ・ゴウタロウ京都大学教授とか、有名なのかもしれないけれど、ぼくはよく知らない。田中秀臣氏あたりに聞くと何か出てくるのかな?
なお、この手の内容を日本語で詳しく読みたい人はこちらをどうぞ。
戦争は本当は国の金融システムまで一変させるもので、『戦争の経済学』の解説ではそっちに深入りしたくなくて、本当にCFだけ見ていたけれど、本丸は金融体制や財政システムで、この本はそこらへんすごく詳しい。アメリカでそれがどうだったからは、ペリー・メーリングが詳しい本を書いているが、さすがに訳すことはないと思う。