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ドレズナー『ゾンビ襲来』:ゾンビ相手の外交理論、人間にも通用するか?

朝日新聞書評 書評

ゾンビ襲来: 国際政治理論で、その日に備える

ゾンビ襲来: 国際政治理論で、その日に備える

従来の人間ゾンビ関係は、殺るか殺られる(食われる)かの単調な理解を超えるものではなかった。本書は既存ゾンビ資料の徹底的な分析からくる深い知見をもとに、深みのある人間ゾンビ関係理解に先鞭をつけた快著だ。リアリズム、リベラリズムネオコン、社会的構成主義など、国際関係論の各種立場を使うことで、ゾンビ襲来への対処法は驚くほど明確になる。人間じゃないし遠慮なく蹂躙しろという立場、生死を問わずそこにいるという事実を重視する立場等々。そしてその分析が逆に、それぞれの理論の特徴やゆがみをも浮き彫りにしてくれるという余録もある。
むろん、各種立場のどれを採用するかはあなた次第。だがゾンビ襲来の日に備え、物理的な武装に加え本書で理論武装もしておけば、対ゾンビ交渉も実り多いものとなろう。さらに知的遊戯として、各種枠組みをゾンビならぬ人間に適用してみるのも高度な読者には一興。この実用性と遊び心の共存も本書の魅力だ。(2013/1/13掲載、朝日新聞サイト)

コメント

せっかく著者がまじめくさったおふざけで書いているんだから、書評もそれに応えねばなりますまいと思って、400 字で気合いを入れて書いたんだが、あんまり喜んでもらえなかったようで残念。



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