- 作者: シルヴィア・ナサー,徳川家広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: 単行本
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あら、シルヴィア・ナサーのこの本、邦訳出ていたのね。そういえば、だれかがちょろっと話題にしていたのを見たような気がするが、すっかり忘れていた。
が、ぼくは先に、ロバート・ソローによるこのたこ殴り書評を先に読んでしまったので、ちゃんと手に取ろうという気が起きない。なんかアマゾンに出ているレビューを見てもレベルの低いものばかりで、ゴシップに反応してるだけ。「経済学は経国済民の学である」なんてことを得意げにいいつのるロートル経済学者の隠居談義みたいなのがみんな好きなのね。
ソローの書評を読んでなお手に取りたいという人は、読んでも損はしないとは思う。ナサーだからそれなりにおもしろい読み物になっているんじゃないかな。だれか、ソローの書評がどこまでフェアかも含め、ちょっと通読して教えてくれないものか。
それにしてもソローは……昔、仮面ライダーカード集めがはやっていたころに「ショッカーの戦闘員」というスカのカードがあったんだが、そこに「戦闘員は弱っちいが、それでも仮面ライダーは手をぬかずに全力で倒すのだ!」と書いてあって、なんかそんな印象なくらい全力で倒しにいくなあ。最近のエッセイを読むと、ちょっとひねたイジワルじじいみたいになっているような感じなんだけれど、もういっちょ活躍してほしいところ。
(いま読み返したら、この戦闘員ネタは、ソローの書評のコメントにも使っていた。なんか、同じ刺激が同じ想起反応を引き起こしているのがまざまざとわかって、己がいかに機械じみた存在か思い知らされる)