サンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』の訳者解説と嬉しい感想

つい先日、拙訳でサンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』(早川書房)が出た。

スター・ウォーズによると世界は

スター・ウォーズによると世界は

表紙もかわいくて、なかなかよい感じ。なお、表紙に描かれているこの人物は、スター・ウォーズに登場するあの緑の生き物ではございませんよ。ゆめまちがうなかれ。なんでも編集部の説明によると、著者の似顔絵らしいとのことです。

年末の「最後のジェダイ」に間に合うように出てうれしゅうございます。前作は、やはりスター・ウォーズ焼き直しという評価もあったけれど、今度のやつは独自の世界に入り込まざるを得ず、本書で描かれている続編のお作法(それは法律の解釈の変化にも似たものだそうです)が当たっているか、お手並み拝見というところ。

この本の訳者あとがきが、編集部により公開されております。

note.mu

ここに書いた通り、できた本を読み返しても、やっぱ変わった本だよなー、という印象はかわらなかった。で、本国では結構SWマニアが突っ込みを入れたりして、日本でもいじめられちゃうのかな、というのもあったけれど、最初にでてきた感想はむしろ本書のSWマニアぶりを好感を持ってとらえてくれて、訳者としてはとてもうれしいのです。

rmaruy.hatenablog.com

こういうポジティブな読み方をしてもらえると、訳者冥利につきますね。ありがとうございます!

なお、タイトルについても『ガープの世界』を意識したのでは、という指摘あり。はい、ぼくもそう思ったのです!