人情山吹黄金地獄 そば屋の段

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しばらく前に、近所のそば屋が開いてたので入ってそば。注文を待っている間、何の気なしに聞こえてきた臨席の会話。同棲して一週間なの~、とかギャル風女子が友だちの女の子と恋バナしてるなー、と思って、艶っぽい話でもこないかと漠然と聞いていたら突然なんだか雰囲気がかわった!

そのギャル曰く、でも自分は2年後に司法試験受かって、留学して、かえったら企業の法務部に勤める予定であり(そのほうが安定してるから、だって)、このままカレと同棲続けて結婚になるとそのキャリアプランのじゃまになるから、いまのうちに別れておいたほうがいいのでは、という相談になり、それが全部大阪弁で、その場にはいないその彼氏は、たぶん彼女にそんな打算があるとはつゆほども思わずラブラブのつもりなんだろな、とおもうと可笑しいやらかわいそうやらおそろしいやら。いまは、いつの時点で別れるのが感情コストと愁嘆場の面倒とキャリア追求障害の点で最適かを論じてる。こわ〜

ここらでそばがきたんだが、いつもなら一瞬で食い終えるそばを、とにかく引き延ばして耳は完全にダンボ状態です。なんでも彼は帰国子女だし優しいし、でもその優しいのは、いま自分がかまってあげてるからで、いまのキャリアプランを追求したら、彼に割く時間は減り、彼との関係も変わるはずだから先手を、だって。ヒィ〜!

相方の子はこちらに背を向けていたので、どんな顔でこれを聞いていたか不明だが、「やっぱ自分のキャリアも大事だもんねー」とか相づちをうつ一方で、「でもその計画もまだわかんないとことあるよねー」と常識も入れるが、「だからこそ、それに注力できるよう考えねば」とギャル子はきっぱり。で、相方が、前に付き合った彼と1年半でわかれたがキツかった、という話をしたら「そうよねー、だから1年以内だよね~」ということになり、カレシの何も知らないところで一年以内の別れが確定した模様(涙)。もっと聞いていたかったがさすがにそばでそれ以上ひきのばすのはつらいし、仕事にも戻らなきゃいけなかったし……