2024-12-23から1日間の記事一覧

カルペンティエール『春の祭典』:文化と革命共存という妄想を異様に図式的に描く残念な作品

はじめに そこそこ長いこと棚に並んでいた、カルペンティエールも片づける時期にきた。で、読んだのが晩年の大作『春の祭典』だった。 春の祭典作者:アレホ・カルペンティエール,Carpentier, Alejo,孝敦, 柳原国書刊行会Amazon が、正直、後味の悪い作品だっ…