- 作者: アラン・B・クルーガー,藪下史郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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えらい経済学者に質問。信仰に篤い人の経済モデルってだれかやってないんですか? 信仰とか自爆ジハーディストとかの行動は不合理と想われがちだし、それを合理的なものとするためには結構面倒なモデルが必要だけれど、もっと単純な効用最大化モデルが組めるはずじゃないかと。
つまり、いちばん単純な現世 (earth) の効用をたとえばUe として、来世 (heaven/hell) の効用をUhとすれば、Ue+Uh を最大化するようにして、なんだっけ、世代重複モデルだっけ、それを組めば、来世での効用を増やすために現世で頑張るとか、そういうのをモデル化できるんじゃないかと〜
その際にどういう割引率を使うべきかとか、現世の功徳が来世の効用にどう反映するかとか、いろいろモデルの組み方は考えられて、無限の展開があり得ると思う。
コトリコフあたりがそんな研究してないのかしら?
- 作者: ローレンス・J.コトリコフ,Laurence J. Kotlikoff,香西泰
- 出版社/メーカー: 日経
- 発売日: 1993/10
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で、これを発展させて、たとえば13世紀にトマス・アクィナスが活躍したときに、ふとそうした着想にだれかが思い当たり、カトリック教会において何やら宗教経済学ともいうべきものが異様な発展を遂げ、人々の行動を規定するようになったパラレルワールドSFみたいなのが考えられるんじゃないかな。そしてその研究から解析学が発展し云々。これにより、最適なお布施額などが決められて人々は教会の圧制に苦しむ一方で、教会の中でもレッセフェール派がそのような強制と教会による神の効用最大化に対する歪曲を批判することになり……
ルターのプロテスタント改革も、このレッセフェール的な発想に基づく教会批判にすべきか、あるいは現世で積める功徳の総量が規定されておりそれにより来世の効用も総量が規定されているという、ミクロ信仰経済理論に対するマクロ信仰経済理論のケインズ革命に近いものにするかで、お話の作り方は変わってくると思うけど、なんかそんなことを考えているバカがどっかにすでにいそうなものだと思うんだが〜 いないか、やっぱ。