以下の本に収録。
- 作者: 川端香男里
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1971
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当時のソ連ならではのテーマを、当時のソ連において唯一可能だった文学という形式でしか書けないやり方で書いた異様な傑作。必然性もなしに社会問題にすり寄り、必然性もなくそれを小説化してみせて悦にいるいまのほとんどのブンガクに比べ、書かずにはいられないことを、小説にしかできないために小説にしたすごい作品。他にこの人の作品は知らないけれど、この一作だけでもぼくはペーター・ハントケの10倍は価値があるとは思う。
OCRしてみたが、昔の活字は機械可読性が低く、かなり打ち直す羽目になった。
誤字などお気づきの方はご一報いただければ幸い。OCRのありがちなまちがいは、濁点と半濁点、「こ」と「と」、「米」と「来」、「闇」「間」「聞」で、つぶしたつもりだけれど見落としあると思うので。