まあXmasプレゼントみたいなもので、ケインズ「芸術と国家」(1938) 翻訳。

https://delong.typepad.com/.a/6a00e551f08003883401b8d0f69497970c-pi

 今年はろくな年ではなかったし、来年もどうなるやらという感じだが、まあそれでも欲しいやつにはクリスマスプレゼントみたいなものでもあげようか。耶蘇じゃないけど。都市景観保全系の論集にケインズが寄稿していたのを見つけたもので。

 全集のどれかの巻に入ったりしているのかな? 特に調べる気もないけれど、ケインズがスラムクリアランスや都市再開発を、不景気対策の公共事業として具体的に提案した文章って他にあるのかな?

ケインズ「芸術と国家」 (1938) https://genpaku.org/keynes/misc/KeynesArtandState.pdf

 そんなすごいことを言っている文章ではないけれど、ケチな財務省死ねの論調とか、提案とかはそれなりにおもしろい。それと、建築とか景観の話として依頼されたはずなのに、途中まで舞台芸術BBCの話ばっかりで、建築系は最初と最後にとってつけたような感じがしなくもないのは、まあご愛敬。

 クリスマスイブにこんなものを読む(まして訳す) のはかなりの酔狂というか、ヘタをすると哀しい感じかもしれないけれど、これよりひどい過ごし方はいくらもある。そういう人たちにもう少しマシなものをあげたかった気はないわけじゃないが、まあ今年はコロナでサンタもケチ、ということで許しなさい。ではまた。