献本されたんで、ダシール・ハメット『マルタの鷹』を読んで、行きがかり上以前献本されたまま積んであったチャンドラー『長い別れ』(田口俊樹訳) を読み始めた。
清水俊二訳の『長いお別れ』はずーっと昔に読んだと思うんだが、どんなストーリだったかも覚えていない。で、解説を杉江松恋が書いていて、当然ながら義務として、この新訳とこれまでの清水訳、そして村上春樹訳との比較を行っている。それがちょっとおもしろかったし、ぼくの視点とちがうので、原文を見つけて比べながら読んでいるうちに、自分の基準として自分の訳を作り始め…… そして気がつくと最初の2章の訳が終わっていた。
読みたい方はどうぞ。ぼくはこれまでのどの訳よりも正確だし、簡潔でハードボイルド指数は高いと思うが、それは人の趣味にもよる。
この先続くかわからないけれど、スイスイできて気分がいいので、やるかも。