翻訳

ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ……

Note (2014.08.04) What follows are some rants by the Japanese translator of "Capital in the 21st Century." I realized that it can be taken out of context (and that some people actually do such things), so I guess I need to explain what's g…

モーム『パーラーの紳士』:せっかく全訳あるので

The Gentleman In The Parlour作者: W. Somerset Maugham出版社/メーカー: Vintage Classics発売日: 2001/10/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見るサマセット・モームは、決して好きな作家ではない。大学一年生の英語(およびその前の受験…

『ティモシーなんとか』:既訳ひどすぎじゃね?

またまた翻訳のグチ。そろそろシリーズ第一作の改訳版が出るようで(ゲラも戻しました)、第二作目はまあそんなに改めるべきところはなく、さくっと流して訳し終えかけてるんだが、第三作目を見始めてぶち切れ。なんですの、既訳のあの機械翻訳さながらの金…

ケインズ「お金の改革論」

エンゲルスからちょっと寄り道して、若き日のケインズ。ケインズがマネタリストでもっと明解な文章を書いた頃の代物の全訳。まだ「ケインズ経済学」にはなっていない。その一方で、ブレトン=ウッズ体制につながるアイデアの萌芽は出ている。貨幣数量説全面…

エンゲルス「イギリスの労働階級」

ちょっと気が向いて、若き日のエンゲルスのルポを訳してみた。訳出したところは前置きで、おもしろいのはこの次の「大都市」の章。でもここまでの章も、エンゲルスが産業革命にすっごい興奮しているのがよくわかっておもしろいところ。エンゲルス自身が若書…

ディック『聖なる侵入』:旧訳、改めて原文と付き合わせるとかなりトホホだなあ。

聖なる侵入 (創元推理文庫)作者: フィリップ・K・ディック,大滝啓裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1991/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (12件) を見る大滝訳って、ヴァリスでもそうだけど、普通の英語をまともに訳せて…

禁煙促進にはデブを魅力的にせよ!

Weight watchers (The Economist 2013/4/13号 p.69) 2002年にニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグは「完全に好きにさせてもらえるなら、タバコ税を思いっきりあげて、そこからの税収がゼロになるくらいにするんですがね」と述べた。この戦闘的な市長は…

男の魅力とは??

Abs-olutely fabulous (The Economist 2013/4/13号 p.76-77)女だって異性への期待は、男と同じくらい非現実的なのだ。男たちは昔から、女の求めているのはずばり何なのか悩んできた。中には「割れた腹筋」を約束するメンズ健康雑誌に導きを求める者たちもい…

Scienceの早野活動記事コメント:ホントいろんな人がいるなあ。

昨日訳した早野龍五活動に関する記事の本国版に、コメントがついている。http://comments.sciencemag.org/content/10.1126/science.340.6133.678一つはぼくのもので、昨日の訳者コメントとほぼ同内容。でももう一つは、まあ例によって例のごとしの代物。Naoy…

実測データ収集へのこだわりで、被曝水準の低さが裏付けられる

デニス・ノーミル(Dennis Normile)原文:Insistence on Gathering Real Data Confirms Low Radiation Exposures (Science 10 May 2013: Vol. 340 no. 6133 pp. 678-679)(翻訳 山形浩生) 東京: 2011年3月、福島第 1 原子力発電所での惨事が展開する中で…