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Amazonレビューをサルベージした理由

ここ一週間ほど、ずっとアマゾンのレビューをサルベージしていたんだけれど、その理由は突然すべてのレビューが消されてしまったから。個々のレビューが消されたことはこれまでも何度かあって、だいたいが酷評された人が文句を言ったことが多かったんだけれ…

Amazon救済 2014-2016年分

『ブエノスアイレス摂氏零度』: ブエノスアイレス 撮影秘話、別ストーリーに別エンディング!この値段ならファンは必見, 2016/6/19 U字水道管: 問題なし。なお、パッキンもついていますので、別に買う必要なし!, 2016/6/3 『ダイヤモンド ピケティ特集』: …

Amazon救済 2013年分

カプチャン『アメリカ時代の終わり』:邦訳が出た時点ですでに古び、2013年から見て完全に状況を読み損ねた本。, 2013/9/3 Mahma『Autobio』: Only if you have a personal interest in the Author., 2013/8/21 大谷他『<建築>としての……』: アイデアはおも…

Amazon救済 2012年分

ペルッツ『夜毎の……』かすかにふれあう運命の静謐さ。 2012/8/31 斉藤他『地震リスク』: 耐震性の高い住宅づくりや保険加入を行動経済学から実証分析, 2012/4/6 Nathan『Sybil Exposed』: 多重人格を流行らせた「シビル」の虚構を同情的に暴く本, 2012/4/4 …

Amazon救済 2011年分 3: ケインズ関連書

安易な人物像や哲学談義に流れ、経済学者としての評価から逃げた本, 2011/10/15 主張は単純で、ケインズの一般理論にはすでにミクロ的基礎があったというもの。, 2012/4/4 2008年刊とは思えぬ古くさい訳、また訳者によるまちがった改ざん多すぎ, 2011/9/7 現…

Amazon救済 2011年分 2

あれこれたとえ話を読むより、自分で導出して相対性理論を理解しよう!, 2011/9/1 最近の話ばかりで、どれも知ってることばかり。多少の興味はプライベート話ばかりだが……, 2011/11/2 基本的な主張に独自性はなく、通俗的な消費文明批判につなげる我田引水に…

Amazon救済 2011年分 1

バルト『モードの体系』: 体系そのものの記述は途中で終わっており、静的な記述と事例に依存。でも試みは今も興味深い。, 2011/5/31 中身は各種陰謀論やインチキ科学の網羅的紹介だが翻訳が最悪, 2011/5/13 しょせん、彼女の理論が果てしない言い換えに過ぎ…

Amazon救済 2010年分 4

温暖化対策は排出削減以外にもあるし、そのほうが効果も高い!, 2010/11/22 歴史的資料としてはおもしろいが、スターリンが実践して失敗した内容であることには留意すべき。, 2010/10/26 自伝前半、楽しく血湧き肉踊る革命家立志伝編。訳は直訳でお固め。, 2…

Amazon救済 2010年分 3: 虹色のトロツキー

満州にトロツキーがいたら…, 2010/7/20 建国大学を捨てて、また戻るまでの葛藤記。越沢明の解説が秀逸。, 2010/7/20 ハルビンで拉致、そして馬賊へ, 2010/7/20 オールスターキャストにしようとして少し苦しい巻, 2010/7/20 トロツキーの話がまた少し進展する…

Amazon救済 2010年分 2

ドーキンスを歪曲しつつ、その手の平から一歩も出られない本。, 2010/7/16 読み物としてはよいが、一面的かつ部分的なエピソード集でしかないことは留意すべき。, 2010/7/10 バランスのとれた、レーニンの公平で充実した伝記。上巻はロシア革命前夜まで。, 2…

Amazon救済 2010年分 1: 毛沢東関連書など

若き日の毛沢東の数少ないまとまった第三者の記述, 2010/6/10 元データすら必死で隠蔽する「気候科学」って? クライメートゲート事件の全貌を描く好著, 2010/6/2 日本の左翼知識人のうろたえぶりだけが伝わってくる一冊。, 2010/5/17 文化大革命翼賛文書, 2…

Amazon救済 2009年分 2

モンゴル秘史:読みやすさなら岩波文庫よりこちら。, 2010/1/26 元朝秘史: 東洋文庫の訳とくらべると、文語が混じった古い訳となっている。, 2010/1/26 対立点がない談笑に終始して間延びし、訴求力がない。, 2009/11/20 『Mad Scientist Hall of Fame』: 架…

Amazon救済 2009年分 1

ゾンビ軍団と闘うには? おふざけ本だが中身はかなり包括的, 2009/9/29 ロボット軍団との戦い方マニュアル, 2009/9/29 有名建築家が屋外便所を設計したら、という冗談だが咀嚼不足, 2009/9/29 すでに論破されているのを知りつつこんな本を出すとは。, 2009/9…

アマゾン救済 2008年分 3

あまりエピソードがなく、また怪物の怪物たる所以についての洞察が皆無で残念。, 2008/12/29 アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝作者: スティーブ・ウォズニアック,井口耕二出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/11/29メ…

Amazon救済 2008年分 3

原著から第三部を完全改竄した不誠実な本。, 2008/11/26 え、プラナリアの実験もちがうの?!!, 2008/11/14 貧乏なつもりのお金持ちによるオリエンタリズム充満載のイタい旅行記。, 2008/11/10 「読む」という行為が脳に与える影響を描き、文明変革まで見通…

アマゾン救済: 2008年分 2

堅実な科学技術評価に基づく悲観的な人類の未来。だが翻訳は残念。, 2008/9/30 支離滅裂。, 2008/9/10 温暖化の経済学の権威による、バランスのとれた温暖化対策のすすめ。, 2008/8/9 科学者の自己陶酔した自伝がうざったく、タイムマシンもかなりの大風呂敷…

アマゾン救済 2008年分 1

ジェイコブズの晩節を汚す信じがたい駄本, 2008/6/27 非常識なのはこの本であって社会学ではないと思う。, 2008/6/25 マニアでなければ手を出す必要なし。, 2008/6/23 オルガスムスにとどまらないセックスのあれこれ, 2008/4/28 メーカー&利用者インタビュ…

アマゾン救済 2007年分

パーキンス『エコノミックヒットマン』: 根本的な発想からおかしいデタラメ本, 2007/12/21 ソープ『ディーラーをやっつけろ』: おもしろいが実行は困難(ルール変更も影響), 2007/11/27 みうら『アウトドア般若心経』: 現代の「写経」!, 2007/11/27 SONY G…

アマゾン救済 2006年分: 特性のない男など

1巻: 何事にも中途半端で無気力な主人公の導入。理屈っぽさが小説の展開を支援。, 2006/6/5 2巻: 各種の設定の展開部分で、この巻までは理屈っぽいのに楽しく読める。, 2006/6/5 3巻: 唐突に、双子の生き別れの妹 (!!) の存在が明らかになります。, 2006/6/5…

アマゾンレビュー救済: 2005年 2

アントニオーニ『ある女の……』: 昔はいいと思ったのに。 関『ニッポンのモノづくり学』: こんな企業があるのか! 日本産業の活力を見直す、元気の出る本。, 2005/9/29 『ピングー1』: 懐かしいが、なぜか音声が変わっている。 2005/10/28 三浦『下流社会』: …

Amazon救済 2005年分 1

川島『伊勢丹な人々』: 「それでどうなった?」が皆無!, 2005/6/16 バルト『現代社会の神話』: 今日的な意義のない、バルトの教条左翼ぶりを哀れむだけの本。, 2005/6/7 Levitt『Freakonomics』: 変わった事象を経済学的に分析する楽しい本, 2005/5/20 Darw…

Amazon救済 2004年分 3: イラク人質事件関連など

郡山他『人質』: まとも。少なくとも読んで新しい情報は得られます。, 2004/10/10 今井『ぼくがイラクへ……』: 「自己責任」より素直だが、しょせん高校生の「自伝」ですから……, 2004/9/27 バーン他『マキャベリ的知性』: 知性は権謀術策のために発達した?!…

Amazon救済 2004年分 2

森谷「政治と技術」: 根本的な事実認識からしてまちがっている無力な本。 2004/12/1 LG DVDレコーダ: 大きな不満はないが強いて言えばファン。 2004/11/28 ハンフリー『喪失と獲得』: なぜ自分は天才でも美男美女でもないのか、とお嘆きのあなたに!, 2004/1…

アマゾン救済: 2004年分

小松「公益とは」: 善意の滅私奉公&全体主義賞賛, 2004/8/8 マルケル「ラ・ジュテ」: 映画をそっくりそのまま写真集にした希有な例, 2004/7/31 スピヴァック「ある学問の死」: 比較文学なんてスピヴァックが思ってるはるか以前に死んでるのに。, 2004/6/20 …

Amazon救済 2003年以前分

「スキージャンプペア2」: 1がよかっただけに失望, 2005/7/28 岩井「会社はだれのものか」: 通俗サヨクお題目に堕して歴史の教訓を早くも忘れ去った悲しき迷著, 2005/7/24 大平「プラネタリウム」: あぜーん。何でもすぐ作ってしまうナントカと紙一重な人の…

人生の見直し:つづき

昨日のやつは、別に急に世をはかなんだり老境に入って悟りに到達したりした結果というわけでは必ずしもない(そういう面もあるんだけどさ)。ただこんど引っ越しするので、引っ越し屋さんに見積もりにきてもらったら、「この本だけで段ボール150箱」と言われ…

人生の見直し。

大学時代に単位を落とした構造力学、いつか勉強しなおそうと思ってずっと教科書をとってあったけれど、たぶんもうやらないだろうという悲しい認識に到達したよ…… ミシェル・フーコーの「性の歴史」も読まないだろうし、ましてドゥルーズ=ガタリも、そのうち…

マイクル・コーニイの気恥ずかしさ

その昔、1980年代末かな、『SFの本』という雑誌に、福本直美という非常に優秀な評論家が「マイクル・コニイはお小説様の作家である」とかなんとかいう題名の、実に鋭い評論を書いていて、ぼくはそれを読んで、マイクル・コニイってあまりソリがあいそうにな…

マンソンファミリーが昭和天皇暗殺を計画していた!!!

ウィキリークスのネタ。1975年にマンソンファミリーが、チャーリー・マンソンの釈放を要求してフォード大統領と裕仁天皇の暗殺をたくらんでいた! すごい。なんか映画みたいな話だ。 Cable: 1975MONTRE01596_b だれか、これをネタに歴史改変SFを書かないか…

ヘラー『グリッドロック経済』

もう2010年に脱稿して以来、一向に出る気配がないこの本。所有権とか細分化すると、あとあと収拾つかなくなって身動きとれなくなるよ、という本。権利者の分散によるごね得問題というか、地上げ屋の悩みみたいな話は昔からあって、それ自体は目新しくない。…

落ち穂拾いの感想文

いくつか読んだけど感想書いてないしどっかで採り上げる感じでもないものについて簡単に羅列。そういうものなので、あまり大プッシュ的なものはないけど…… 移民の経済学:だいたい予想通り 移民の経済学作者: ベンジャミンパウエル,Benjamin Powell,薮下史郎…

SexyCyborg様インタビュー(というか独演会)記録

2016年12月20日 1400-1630 Holly’s Coffee @ 深圳 新世界購買中心 聞き手:高須正和、山形浩生 はじめに SexyCyborg様を知らぬ者は幸いである。えー、彼女は中国のエレクトロニクス/ホビイスト系maker界隈では知らぬ者のない存在で、チョイエロ的な工作が十…

ピケティ『格差と再分配』読んだ!本文読んだぜコノヤロー!

格差と再分配:20世紀フランスの資本作者: トマ・ピケティ,Thomas Piketty,山本知子,山田美明,岩澤雅利,相川千尋出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/09/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る この本、出ると知って、でもだれが読むんだろ…

トマス・シェリングの思い出(なんてえらそうなものではないが)

トーマス・シェリングが死んでしまった……といっても100歳近かったのか。大往生ですねー。日本では名著『ミクロ動機とマクロ行動』の邦訳がついに出て、高齢の2016年経済学書ベストみたいなのに、入れるべきかどうかちょっと悩んでいるところ。 ミクロ動機と…

『ザ・ビーチ』初めて通して見たけど、恐れていたほど悪くないが、すごくよくもない……

ザ・ビーチ (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る あちこちのバックパッカー宿にいくと一時は必ず一階のレストランバーで上映されていた映画の一つ『ザ・ビーチ』、断片的にはいろんな部分を見ていたけど、通して観…

ルイ14世のバレエ、そしてmental-floss 廃刊

ぼくは無精なんで、なかなか電子媒体になじめない面がある。会社では、経費削減のため今世紀に入ってから一貫してどんどん資料を処分させられていて、昔は本棚1本もらえていたのが、半減、さらに半減とどんどん減らされ、いまやロッカー一つ。その分資料電子…

『ロデリック』: これ……読んだことあるなあ。

柳下毅一郎の労作『ロデリック』@スラデックがしばらく前に出て、これはまあ義務として読まねばなるまいよ、と思っていて、やっと数日前にとりかかったところ。 ロデリック:(または若き機械の教育) (ストレンジ・フィクション)作者: ジョン・スラデック,柳…

ラスコー展とニコラス・ハンフリー

ぼくはニコラス・ハンフリーの『獲得と喪失』が非常に気に入っている。基本的なアイデアは、人間は何かを失うことで何か新しいものを獲得し、進歩してきたというもの。たとえば、人は文字や記録を発明するのと前後して、本を丸ごと記憶できるような記憶力を…

「国際経済学」サポートページ

クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕 ハードカバー版作者: Paul R. Krugman,Maurice Obstfeld,Marc J. Melitz,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2016/11/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 10月刊行予定の…

Obstfeld はやっぱオブストフェルド、だってさ。

一部の方はご存じだろうけれど、こんな本の翻訳を終わっていま怒濤のゲラ直し中なのだ。 クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕 ハードカバー版作者: Paul R. Krugman,Maurice Obstfeld,Marc J. Melitz,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: 丸善出…

Frankfurt, <i>On Truth</i>: やっぱウンコというのが入ってるのがまずいってことなんだろうか。

拙訳で邦訳された『ウンコな議論』の続編とも言うべき本が出ていて、諸般の事情でやっと最近読みました。で、アマゾンにレビューを書いたら……掲載できないって。何もまずいことは書いてないと思うんだけど、察するにレビューを判定するAIが、「ウンコ」に…

フエンテス『テラ・ノストラ』:英訳で読んだときと感想は同じ。力作だけど(それ故に)アナクロ。

http://honto.jp/netstore/search_10%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9.html?srchf=1honto.jp なんと、カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』の日本語訳が出てしまった! 出る出る詐欺にはひっかかるまいと思って英訳版を…

サンフランシスコの住宅市場

サンフランシスコの住宅市場に関して、こんな記事を見かけた。 www.vox.com どうせ君たち読まないだろうから、何が書いてあるのか教えてあげると、サンフランシスコはいま、Uberが立地したりアレとかこれとかがきたり、ブルーボトルコーヒーが出てきたりで、…

The Economist に出た、最近のチョムスキー

え、チョムスキーってこんなことになってんの、というのが面白かったので、例によって勝手に翻訳して紹介。ぼくはおもしろいと思うんだけれど、昔朝日新聞にチョムスキー本の書評をのせたら、finalventがなにやら山形はまるっきりわかっていないと言いたげな…

え、ifconfig非推奨になったの……

久々に Linux いじってあちこち見てたらこのページ: yuuki.hatenablog.com え、ifconfig ってもう非推奨になったの??!! 知らなんだ。他にもあるのかな。なんか数年遠ざかっているうちにいろいろ変わってるみたいでキャッチアップが大変そうだ……

増田のジェイコブズ翻訳に関する記述が修正された件

2月20日に上げたエントリーで指摘した、増田悦差によるぼくのジェイコブズ翻訳に対するまちがった因縁記事が、修正された。該当する部分は削除され、その旨のコメントも最後についている。 素早い対応、感謝します。 一応、放置しようと思いつつも、このまま…

ねじ曲がったプライドの持ち主とは:鍋が釜をなんとやら。

なんか、うっかりこんなどうでもよいものを見て目を汚してしまったんだが……(しかも気がついてみると、これは新しい記事ですらなかった!が、内容的にはあまり時代に左右されるものではないので) business.nikkeibp.co.jp こんなもの読みたくないという人の…

学校行ってもちゃんと勉強しないとダメよねー、というお話&日本の教育はゴミクズらしいぞ。

Science 読んでたら、経済成長と教育の関係についての論文が出てたのでちょっと紹介。 Knowledge capital, growth, and the East Asian miracle Eric A. Hanushek, Ludger Woessmann, Science 22 Jan 2016: Vol. 351, Issue 6271, pp. 344-345 DOI: 10.1126/…

増田悦差のジェイコブズ歪曲

(2/26付記:ここで問題にしている増田悦差のコラムは、その後本エントリーを見て修正された。したがって、現在では以下のリンク先の内容はここでの記述に対応していない。元の記述については魚拓を参照。) 増田悦差という論者が、何やら都市計画について書…

南たかし、いまいずこ(本当なら今は76歳のはずだが……)

最近、何度かアデランスのCMを見たのでふと思い出した話なんだけど…… その昔、小学校時代に、うちの学級でカツラが大ブームになったことがある。といっても、別に本物のカツラをみんながつけてきたとかいうことじゃなくて、その頃急に目につくようになった、…